地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

恋愛に伴う重力波の同期現象



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:恋愛に伴う重力波の同期現象
報告者:ゴンベ

 人と人の出会いには、何か見えないひものようなものが間に存在している。それを一般的には赤い糸と呼ぶ。なぜ赤い色とされるのか、あるいは、その糸はどのような素材なのか、という疑問も答えられないままに、その赤い糸に運命を委ねてしまう。恋愛や結婚などは、その目に見えない赤い糸に導かれた結論でもある。
 一方で、人と人の出会いには、何か磁力のようなものも存在していることが示唆されている(この記事を参照)。先頃、2つのブラックホールの衝突にて発生した重力波が観測され(この記事も参照)、物理学界も多いに活気づいたが、先の磁力という概念を言い換えると、もしかすると恋愛には何かしらの重力波と同じようなものが存在しているのかもしれない。それ自体は、未だ観測されてはいないが、人も肉体や意識がある以上、身体的にも、脳内的にも、空間と時間の歪みが生じていることは間違いない。すなわち、その歪みが、お互いから発する目に見えない重力の波として発信され、お互いにそれに同調してしまう。結果として、相手への好意がもたらされている、という可能性も否定はできない。そのような人が発する重力波自体は、科学的にはまったく証明されていない。少なくとも、今は非科学的な現象でもある。UFOと同じレベルかもしれない。しかしながら、出会った瞬間に良い悪いは別にして、相手に何か特別な感情を抱くのは、一種のそのような感情における重力波が同期した状態とも考えてもよいかもしれない。あるいは、人への好意が生じる際には、同調した行動パターンが励起しやすいが(この記事を参照)、それも一種の同期現象と見なせるかもしれない。
 同期は、「両者の間隔が無制限に広がらず、あたかも見えないひもで繋がっているかのように一体となって走っている」1)現象とされている。やや難しい考え方ではあるが、恋愛を念頭に、これを平易に考えると、「つかずはなれず、妙にお互いを意識してしまい、同じような行為をしてしまう」現象と言い換えることができるかもしれない。その意訳は、同期現象を研究する蔵本氏1)に反論されることも覚悟ではあるが、先の人への好意に関する重力波や同調した行動の概念は、多かれ少なかれ、何らかの同期現象と関連性があるように感じられてならない。なお、同期現象については、面白い実験がYoutubeで紹介されている。東京理科大学の池口徹博士によるメトロノームの実験2)であるが、これをみれば、ある揺らぎ(ここでは、台のゆれ)が、メトロノームに同期現象をもたらしていることが、良く分かる。恋愛でも同じように意識に揺らぎがあって、互いに同期する。ただし、恋愛で同期する現象を個体内でとらえたものの、いつしか逆のパターンとなることもあり得る。すなわち、失恋である。同期しかけたはずであるのに、奈落の底に突き落とされる(この記事も参照)。そこから、這い上がるには時間がかかり、言い知れぬ深い闇は、Floating Into the Night内の曲にあるように、

The dying swanのごとき、あがない、
Love
Don't go away
Come back this way
Come back and stay
のごとき、せつなさがつのる。

謝辞:記事の記述に際してDr.ダレナンとDr.ナンカインからアドバイスを頂いた。ここに感謝したい。
1) 蔵本由紀: 非線形科学 同期する世界. 集英社. 2014.
2) https://www.youtube.com/watch?v=cDfFp34iJY4 (閲覧2016.3.10)

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