題名:Sons of Pioneersといわれたシチリア開拓者のJapanの血筋
報告者:ダレナン
本物語は、この物語の続きです。
そのハムスターは、僕のスマホを使って、いわゆる幹事ちゃんと呼ばれる人を呼んだ。このバス停で待っていれば、その幹事ちゃんが現れるはずだ。ここMilazzoに来るまでに、何度かその幹事ちゃんと呼ばれる人に関して問いただしてみたものの(この物語、この物語)、
「まぁ、そうあわてなさんな。めっちゃええおなごやで~」
との一点張りで、なかなか教えてはくれなかった。そのことに、妙に僕の胸が高まっていたのも事実だ。一体、どんな人なのだろうか。
「おっ、きたで。幹事ちゃんきたでー」
その方向を見ると、最近は目がわるくなったせいか、最初はあまりよく見えなかった。ただ、なんとなく怒っているような気がしたが、近づいてくると、やはりその幹事ちゃんと呼ばれている人が若干怒っているのがはっきりと分かった。しかも、しかも、またしてもアジアの女性らしい人であった。
「チャオ、マサーミちゃーん。あいかわらず優秀な幹事ちゃんやでー。いつもどおりめっちゃべっぴんさんやでー」
「ま、そうおこんなさんなって。マサーミちゃん(図)が一番やで。一番だいすきやでー」
図 マサーミちゃん1)
その後、そのマサーミさんの顔がほころんでいた。よく、よく見ると、見たことのある印象であった。それは、まさに、それは、Japanの女優の長澤まさみさんによく似ていたのだ。そのことを聞いてみると、
「なにいってんのや。じぶん。幹事ちゃんは、マサーミ・ナーガサというれっきとしたイタリア人なんやで。なんでも、曾祖父あたりにSons of Pioneersといわれたシチリア開拓者のJapanの血筋がはいっとるらしいけんど、イタリア人なんやでー。そんなあほなこといっとったら、Mick Karnもおこるでしかし」
ただ、どこをどう見ても、Japanの女優の長澤まさみさんによく似ていた。地球には自分と似た人間が3人いるらしいが、ナーガサさんも、もしかして長澤まさみさんの似た人のその一人なのかもしれなかった。
1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982692140145/ (閲覧2019.10.2)
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