題名:不尽たる想いで映画「ボヴァリー夫人」をボヴァリーする
報告者:ダレナン
本記事は、この記事の続きです。
頭の中を検索するのに随分と時間がかかり、その検索エンジンは、Doodleかもしれない。Cook Doodledooなのだ。調理し始めて間もないその頭の中では、煮沸したエンジンが、所狭しと並んで、今か今かと出荷を待ち兼ねる。そうして、かねてからの懸案であった愛のシグナルを受信して、その受信レベルの高さに驚く。まるで、ぶら下げた肉が目の前にあるかのようだ(この記事)。映画「愛を綴る女」の記憶(この記事)が、この世に黄泉がえったのだ。
一度観たから、ネタバレしてもいい。そんな気持ちで、愛を綴る女のネタバレ・内容・結末からのヒント、それは、アルプスの山麓の療養所で温泉治療する、だった1)。結構、結構、いい映画だったかも。その実は、「「愛を与えて。ダメなら死なせて」と神に祈る、愛に情熱的な女と、ただ実直だけが取り柄の寡黙な男。女にとって男は物足りない。何でこの私がこんな男と。そこに現れる洗練された魅力的な男。私に相応しい男。ボヴァリー夫人と同じ展開」 byマティスさん2)。
そうだ。ボヴァリー夫人。ここまで布陣を敷いて、不尽たる想いで映画「ボヴァリー夫人」をボヴァリーする。
はたしてここで引用すべきは、日本のものか、それとも、本家のものか。そんななやむボヴァリーに、次第にボキャブラリーのなさを痛感しつつ、ここは本家としたい。なぜなら、その全体が、紫がかっているからだ(図)。動の赤と静の青、相反する色が共存している「高貴と下品」「神秘と不安」など二面性をもっている紫4)。
「ミアちゃん、今日は元気ですか?」
「元気よ。あなたは」
「今日は、なんだかボヴァリーな気分なのです」
「へー、そうなの。それボヴァリズムなムードってこと?」
「そう、ボヴァリズムかもしれないの」
そうしてミアちゃんとの愛しいもうそう的な会話の後、モーソんな時間か、と思いながら、いがらしゆみこさんの「ボヴァリー夫人」を読んだ。この地上のどこかには、幸せをもたらすはずの場所があるはずだ5)、と夢みながら。
図 Madame Bovary3)
1) https://filmarks.com/movies/67910/spoiler (閲覧2019.11.18)
2) https://filmarks.com/movies/67910/spoiler?page=3 (閲覧2019.11.18)
3) https://cinebel.dhnet.be/fr/film/1014633/Madame%20Bovary (閲覧2019.11.18)
4) https://iro-color.com/episode/about-color/purple.html (閲覧2019.11.18)
5) https://book.asahi.com/article/11581481 (閲覧2019.11.18)
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