地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

えんばさま・おん・まい・まいんど



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

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題名:えんばさま・おん・まい・まいんど
報告者:ダレナン

 本物語は、この物語の続きです。

 さくばん、しゃないののみかいでケイコさんのとなりにぐうぜんにすわり、いきとうごう。そうしてぼくはいま、とてもしあわせにみちあふれていた。ぼくは、ケイコさんとむすばれるうんめいにある。そのようすは、すいさいがのようにぼやけていてもとけあって、ぼくのこころのなかはくっきりとして、ゆさいがのりありずむのように、りあるだった。…そういえば、きのうのばん、ぼくはケイコさんとなにがあったのだろうか?

「ケイコさん。きのうのばんのことだけど、ぼくなにかしたかな…」
「やっぱり、おぼえてないくらいに、よってたんだ…」
「ごめん、あるこーるによわいみたい」
「じゃあ、やくそくどおりびじゅつかんにつきあってくれたから、おしえてあげるかなぁ。そうそう、いまもうすぐでおひるだから、いっしょにしょくじにいかない? そこではなす…ね」
「りょーかい」

 きのうのよるのことはすっかりあたまにはない。でも、いまよこにいるケイコさんのすがたは、しぐさは、ひとつひとつがしっかりとあたまにやきついていた。
 しょくじをしながら、ケイコさんはきのうのことをおしえてくれた。なんでも、ぼくはのみかいでねつべんしながら、ケイコさんのてをにぎりしめて、このままいっしょにいたい、となんどもいっていたらしい。ケイコさんもおんなじきもちだったみたいだった。キッペイくんとならずっといっしょにいたい。そうかんじていたらしかった。わたし、このひととむすばれるうんめいにある、って。でも、ほてるにつくと、どきどきするケイコさんをしりめに、そのまま、ケイコさんにだきついたままでねたらしい。そういうないようだった。

「そっか、やっぱりのみすぎはだめだよね」
「でもね、さくばんよこにいるのがキッペイくんでよかった。なにわともあれ、これってうんめいだよね」
「うん。そうおもう」

 そのあとも、はなしがつきなかった。いたりーの、ふらんすの、すぺいんの、いろいろなえのことをはなした。ぼくとケイコさんはえにたいしてかんじるきもちがまったくおなじだった。ときおりぼくのこころがよまれているんじゃないかとおもうくらいに、ケイコさんとおなじだった。ぼくたちのこころはもうひとつにむすばれている。えんばさま・おん・まい・まいんど。そう、えんばさま(ず)にちかえた。



ず えんばさま1)

1) https://www.pinterest.jp/pin/663014376364173887/ (閲覧2020.6.23)

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