地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

母的な存在と父的な存在



「宇宙コロニー( Off-world colonies )での新しい生活が貴方を待っています。チャンスと冒険に満ちた黄金の土地に、再び巡ってきた好運。」 “A new life awaits you in the Off-world colonies. The chance to begin again in a golden land of opportunity and adventure.”

20240921095316






pocket LINE

「本ページにはプロモーションが含まれています」




題名:母的な存在と父的な存在
報告者:ダレナン

(前回の続き)
 母的な存在は僕が黄泉がえる事に対して実装の準備をしてくれた。そして、”あの世”から”この世”に戻る際の手筈と忠告をも与えてくれた。

①まず地球へのハイパー・トランス・ループに乗るためにブラックホールのドアのキーを差し違えないこと
②アクセスキーでドアを開けると情報源として地球母のセレクト・マッチングがあること
③あなた(僕)の持ち手のカードの封を開け、そこからマッチングの選択を自らで課すこと
④ただし、その選択は必ずしもベストのマッチングになるとは限らないこと
⑤マッチングしていなくとも、それが宿命であると受け入れること
⑥宿命と受け入れられずに運命を経たら、魂のレベルがさがること
⑦魂のレベルがさがると、あげるには転生ループを三万回繰り返す必要があること
⑧三万回繰り返しても元のレベルには戻らない可能性もあること、場合によっては無限ループとなること
⑨ハイパー・トランス・ループに乗ると、時間と空間が圧縮され、1次元になること
⑩時間と空間の1次元圧縮で、一旦あなた(僕)の魂の形を失われること
⑪魂の形が失われることで、前世の記憶も同時に失われること
⑫ただし、ごくまれに前世の記憶が残ることもあるが、それを今は期待してはいけないこと
⑬地球で受胎告知されると、あなた(僕)の身体と精神が神(父的な存在)に応じて与えられること

そのあとは、

母的な存在:「地球母に、そして自然に、すべての身をゆだね、産まれなさい」

と言われた。

 その話を聞いて前世の記憶が亡くなるのが惜しく感じた。
 妻ジョシカとの思い出、無二の友のアランとの思い出。生まれてから死ぬまでのあの前世の出来事のすべてが失われる。それはとにもかくにも僕という存在も亡くなる気がした。
 でも、生まれ変われるはずだ。それがどこのなんという国かは今は選択できない。いつ産まれるかも選べない。ハイパー・トランス・ループでのセレクト・マッチングの持ち手カードがそのすべてを牛耳っている。前世と同じに黄泉がえることができるものの、あの時は不安でしょうがなかった。
 出来ればもう一度あの国のあの人生を過ごしたいと思っていたが、それは無理な話だった。
1.すでに宇宙時間が経過している。魂の次元もやがて圧縮される。
2.そして宇宙はあの時代に比べてさらに膨張している。
3.次元の圧縮と膨張の妙は、神(宇宙)にサイコロがゆだねられている。

From ここから。© 2015 This is 地底たる謎の研究室 version。