地底たる謎の研究室

3000km深から愛をこめて

血が滴り落ち の検索結果:

生ぬるい温かい池に浸されて

…つぶした。指の間から血が滴り落ちた。僕は一匹何かをつぶした。そして左の頬にも蠢いている。それをまたぐっとつかみ、ぶちゅっとつぶした。さらに一匹つぶし、指から血が滴り落ちた。「やった。僕はやったんだ。虫退治をやったんだ」 僕は大きな声を張り上げた。その時、血相を抱えて男性の看護師さんが部屋に入ってきた。そして僕の手に紐(それはプラひもではなかったが)を巻き付け、体を固定した。そして身動きできなくなった頃に、花見医師が部屋に駆け込んできた。何か看護師に指示を出し、注射器を手に持つ…

いけにえ、になった

…語の続きです。 僕は血が滴り落ちるリトルを抱えながら、シャツでリトルの患部を覆った。血は落ちることはなくなったが、明らかにリトルの体は弱っていた。そのまま、ゲツベさんへの挨拶を早々に僕はアパートに引き上げた。 傷口にガーゼをあて血を止め、応急処置を施して、リトルを布団の中に寝かせた。でも、その後も、リトルの容態が心配で、夜もなかなか寝付けなかった。 次の日、僕は勤務に行かなかった。勤務時間間近になると、ゲツベさんから案の定、連絡が来た。理由を伝えると「そうだな、休め」と言われ…

血が滴り落ち

題名:血が滴り落ち報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 一度でもそこに雲が覆いかぶさると、空は見えなくなる。太陽の光も届かない。でも、それが一度だけでなく普通になると、空を仰ぐことはできない。いわゆるそれが当たり前となると、あたり前田のクラッカー1)とナルト。なんだか意味はよくわからないけど、学校の先生や年配の人が「あたりまえ」と同時に繰り出してくる必殺ダジャレコンビネーションでもあったのだ、それは2)。もはや逃れられない記憶への刻印。僕はそうして、それと同じくし…

妙な夢を見た

…方になって、口元から血が滴り落ちている。あたり一面に血が散乱し、一体、僕は、俺は、何をしてしまったのだ。そんなはずはない。僕は、まっとうにやがてNakajo家の執事になるだけの、Gaeele家の生まれなはず。執事になることは、もはや運命であり、宿命。なのに、朝目覚めると、口元から血が滴っている)「はっ」(ここで目が覚めた。なんだか妙な夢を見てしまった。ベッドから起き、鏡を見ると、明らかに口の周りに赤紫の液体がついている。そして、口の中も、その液体の残り香で占められている。夢だ…